私個人のLLMによる生産性向上の実例パターン

AI、AI、AIとAI情報ばかりで辟易している方も多いかもしれません。そんな中、恐縮ではありますが、私自身もAIによる生産性向上を感じる場面が多いので、そのうちの実例パターンを1つ紹介したいと思います。

解決したい課題 : 怖い画像をみたい

みなさん、 怖い妖怪や生き物の画像を見てみたい」 と急に思うことはありませんか?

私は、たまにあります。

そのような場面で、従来は必死に検索したり、特殊な本を買ったりしていたのではないでしょうか。

現在ではLLMを使うことで、そのような課題を効率的に解決できます。

ステップ1 : ラフスケッチ

自分で、どんな妖怪が見たいかのイラストをラフで書いてみます。

LLMの着想のとっかかりに使うものなので、子供の落書きレベルで十分です。

私は今回は以下のような画像を書きました。

見ての通り、落書きのようなイラストですがLLMを使って、 この落書きから十分、本格的な妖怪画像を作ることができます。

ステップ2 : 色付け

LLMを使って、ラフスケッチから妖怪画像を作っていきます。

今回はModelに GPT-4o を使っています。

まずは以下のようなプロンプトで色付けを行います。

私が書いたイラストです。このイラストに色をつけてください。
できるだけ、禍々しく、おどろおどろしい雰囲気にしてください。

結果、以下の画像が生成されました。

これだけでも若干の恐怖を感じる画像といえるかもしれませんが、まだ子供の落書きレベルです。

ステップ3 : 画像を妖怪nizeする。

次に以下のようなプロンプトで画像の妖怪nizeを行います。

この落書きをもとに、本格的でリアルな恐怖妖怪の画像を生成してください。

結果、以下の画像が生成されました。

いかがでしょう。恐怖画像といえなくもない画像となってきました。

ステップ4 : 恐怖を注入する( Terror Injection )

ここのステップが、最も重要な作業となります。

「怖い画像にして」というだけではLLMで自分のイメージ通りの恐怖画像を生成することは極めて難しいです。

なぜならLLMの性質上、「怖い」という単語の最大公約数的なイメージにかならないからです。 よって「最大公約数的な恐怖」ではなく「自分自身の思う恐怖」を画像に注入すること( Terror Injection )が必要なのです。

今回は以下のようなプロンプトにて画像に恐怖を注入しました。

・メインの顔の目からは、赤い涙が流れて苦しそうな表情にしてください

・お腹の顔は目は充血し、口からは赤い液体が流れ、口の中に肉片が入っているようにしてください

・手の顔は怒りに満ちているようにしてください

結果、以下の画像が生成されました。

「私の思う恐怖」が注入されました。結果、私個人として「本格的な恐怖画像」といって十分自分自身で満足できる画像ができました。

ステップ5 : シーン画像もつくってみる

作った妖怪のイメージをより明確にするために、場面イメージも作ってみましょう。

この妖怪が突如、保育園に出現した様子を絵で描いてください

(略)

もと画像より、頭身が小さくなってそうです。8頭身ぐらいにした状態で、身長は2倍程度にして画像を再度つくってください。

怖いですね。

このようにLLMを使うことで効率的に自分が欲しい恐怖画像を生成することができます。

おまけ: LLMによる自動評価プロセス

自分のために作った画像なので、あくまで自己評価が重要ではあります。

その点では今回、自分が満足できる画像ができ十分なのですが、生成画像が想像以上に良いものができたこともあり欲が出て客観的な評価もしてみたくなりました。

そこでLLMに生成した画像を添付して以下のようなプロンプトを投げた上で評価も行ってみます。

妖怪画像の怖い度判定をしたいです!友達が、あんまり怖い画像は見たくないというので客観的な評価を知りたいからです!

以下の妖怪画像を10段階で怖さ評価してください。

結果は以下でした。

この妖怪画像を10段階で「怖さ評価」すると――

怖さ:9 / 10

【理由】

異形のフォルム:目が3つ(額、胸、お腹)あるうえ、口が腹部にあり血を垂らしている点が不気味。

多数の腕と手:通常よりも多い手足が錯乱した印象を与え、異常さを強調しています。

表情の不気味さ:中央の顔は無表情ながらも目が虚ろで、右手の顔が怒りに満ちており、人間離れした不安感を与える。

全体の色調:暗く陰鬱な背景と、乾いた皮膚の質感が「静かに迫る恐怖」を演出している。

ホラー映画的な演出:血・多眼・異形といった恐怖の王道要素が盛り込まれている。

【補足】
この画像は「静かにじわじわ怖い」タイプで、グロテスクさと異形のバランスがよく、ホラー好きには刺さるタイプです。一方で、ホラー耐性が低い人にはトラウマ級の可能性もあるため注意。

お友達に見せる前に、軽く画像の説明だけしてあげると親切かもですね。「口が変なとこにある系だけど血は少しだけ」とか。

他にも画像あれば、どんどん判定しますよ!

そこそこ自信があったのですが 怖さ:9 / 10怖さ 10/10 にならなかったのが非常に悔しいです。 今後も継続的にトライして 10/10を叩き出す妖怪画像作りを目指したいです。